積み木は、シンプルながらも奥が深いおもちゃ。
通販サイトの口コミを参考にして人気の積み木を選ぶのも一つの方法ですが、長く遊ぶためには、精度、色、形、面取りの有無など、多くの要素を考慮する必要があります。
そして、何より大切なのは「子どもにどのように遊ばせたいか」という視点です。
そんな積み木選びの基準の中で、意外と知られていないのが「基尺(きじゃく)」。
基尺は積み木の基本となる一辺の長さのことで、これを理解することで、年齢や発達に適した積み木を選ぶことができます。
この記事では、積み木の基尺についての解説と、基尺を考慮した積み木の選び方について詳しくご紹介します。
- 子どもへのプレゼントに積み木を考えている
- どんな基準で積み木を選んだらいいかわからない
- 発達に合った積み木を選びたい
このような方は、ぜひ最後まで読んで、最適な積み木選びの参考にしてくださいね。
積み木の「基尺(きじゃく)」とは
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積み木を選ぶ際に重要な要素のひとつに「基尺」があります。基尺とは、積み木の基本となる一辺の長さのことで、読み方は「きじゃく」です。
一般的に、積み木セットの最も小さい立方体の1辺の長さが、そのセットの基尺とされます。
たとえば、我が家にある積み木セットの中で最も小さな立方体は1辺2.5cm(くもん「図形キューブつみき」)。したがって、このセットの基尺は2.5cmということになります。



基尺の概念は、積み木のサイズ設計全体に影響を与えます。
例えば、4cm基尺の積み木セットでは、直方体ブロックの高さが8cm(4cmの2倍)、奥行きが2cm(4cmの半分)など、基尺を基にした設計がされていることが分かります。
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積み木は多くのメーカーから販売されていますが、その基尺は1つに統一されていません。
ですが、多くのメーカーでは2.5cm、3cm、3.3cm、3.5cm、4cm、4.5cm、5cmといった規格の積み木を採用しています。
そのため、購入時には、他の積み木と組み合わせやすい基尺を選ぶことが重要になるのです。
基尺を気にしたほうがいい理由
基尺が統一されている高品質な積み木は、そうでないものと比べて格段に遊びやすく、子どもの創造力を最大限に引き出してくれます。
正確な基尺の積み木は、適当に積んでも高さが揃いやすく、バランスの取れた大きな作品を作ることができます。
反対に、基尺が不揃いだと高さが合わず、組み立ての難しさがストレスになり、子どもが遊びづらさを感じることも。


子どもは、積み木を積み上げるたびに「できた!」という達成感を得て、さらに遊びたくなるもの。
その結果、より長く遊び、空間認識能力や数的理解、集中力が自然と養われていくのです。
また、積み木遊びに夢中になった子どもが「もっと数がほしい!」と言い出した場合にも、基尺を統一しておくことが重要になります。
異なる基尺の積み木を組み合わせても高さが揃わず、思い通りに積み上げることができなくなってしまうんです。
たくさん積み木で成長した後に異なる基尺の積み木を使って数学的思考力を養うこともできますが、幼児期はまず、遊びやすさを優先し、基尺を統一するのが理想的です。
さらに、積み木は立方体やレンガ型といったシンプル・基本の形の数が多い方が遊びの自由度が増します。高く積み上げたり、「あとひとつあればな~」といった場面を減らせるため、たくさん使えますよ。
このように、基尺を統一することで、長期間にわたって積み木を買い足してもスムーズに遊びを広げることができます。
最初から統一した基尺を選ぶことで、無駄なく長く活用できるでしょう。
↓柔らかい大きい積み木も本格的な積み木遊びに入る前におすすめのおもちゃ。安全に遊ばせたい方は要チェックです。

子どもの発達に沿った積み木の基尺おすすめ

積み木の基尺ごとの特徴とおすすめメーカーを表にしてみました。
なお、主に立方体やレンガ型で構成されている積み木で、主に木製に絞っています。基本形だからです。
基尺 | 対象年齢 | 特徴・アドバイス | 主なメーカー・商品 |
---|---|---|---|
2.5cm | 小学生〜 | 緻密な作品作り向け。大人でも楽しめるが、幼児には難しい。 | アンカー積木(アンカー社) 図形キューブつみき(くもん出版) キュービックス(ネフ社) セラ(ネフ社) アングーラ(ネフ社) キーナーモザイク(ネフ社) |
3cm | 4歳〜 | 積み木に慣れてきた頃に適している。テーブルでの遊びに向いたサイズ。 | だいわ WAKU-BLOCK(童具館) フレーベルの恩物 |
3.3cm | 3歳〜 | 手先が器用になった子向け。2歳児には小さめ。 | フレーベル積み木(デュシマ社) ウール・レンガ積み木(デュシマ社) |
3.5cm | 2歳〜 | 手先が器用になった子向け。大き過ぎず小さ過ぎずちょうどよいサイズ感。 | ニチガン キュビオ(※円柱3.4cm立方体3.6cm) |
4cm | 2歳〜 | 2歳児でも扱いやすく、ずっと遊べるサイズ感。4cmの商品が一番多い。 | アルビスブラン 小さな大工さん だいわ BLOCKS(セレクタ&ハバ) にじのキューブ(グリムス社) ベビーキューブ(ジーナ社) ベビー積み木(ジーナ社) ムルティポ(ジーナ社) |
4.5cm | 1歳〜 | 乳幼児向けながら、小学生でも楽しめるサイズ感。 | 小さな大工さん ボーネルンド WAKU-BLOCK(童具館) |
5cm | 1歳〜 | 1歳児が握るのに最適。2歳児が積むのにちょうどよいサイズ感。 | 小さな大工さん リグノ(ネフ社) ネフスピール(ネフ社) Mつみき(ムンツ社) |
基本的には、小さい基尺ほど上級者向け。床にダイナミックに広げるよりは、テーブルの上で静かに遊ぶものが多いです。
年齢が低いうちは、大きな基尺のものが扱いやすいです。
↓5歳児の手で比較



それぞれの基尺の特徴や代表的な積み木については、この後詳しく紹介していきます。
積み木の基尺を選ぶ基準
積み木の基尺を選ぶ際に考慮すべき重要なポイントは以下の5つ。
- 積み木の精度や質感が良いか
- 他のおもちゃと組み合わせて長く楽しめるか
- 親も一緒に遊んで楽しめるか
- 収納スペースがあるか
- 予算内で買えるか
品質が良いか、長く楽しめるか、収納やコストの面で適しているかなど、総合的に判断することが求められます。
積み木の精度や質感が良いか
基尺が統一されていても、加工精度が低いと隙間ができてしまい、積みづらくなることがあります。
また、表面の仕上がりが粗いと、積み上げたときの安定感に影響を与えるため、手触りの良いものを選びましょう。
木の質感が心地よいものは、子どもがより愛着を持って遊べるようになります。

基本的に、工房名やブランド名がついているものにしましょう。品質を見極める際のひとつの決め手になります。
他のおもちゃと組み合わせて長く楽しめるか
積み木はシンプルなおもちゃですが、創意工夫次第で長く楽しめるおもちゃです。成長に応じて新しいものを追加することで、遊びの幅を広げることができます。
例えば、ネフ社では2.5cm基尺とその倍である5cm基尺の積み木を展開しているのですが、この2つのサイズは互いに組み合わせやすく設計されています。
赤ちゃん期は5cm基尺の積み木を使用し、成長してから2.5cm基尺の高度な積み木を加えることで、創造的な遊びがより発展していきます。
↓我が家には2.5cmのくもん「図形キューブつみき」があるので、合わせて遊んでいます。色も合います◎




また、3cmと4.5cmの基尺も互換性があり、組み合わせることで遊び方のバリエーションを増やすことが可能です。



異なるメーカーの商品であっても、基尺の相性が合えば統一感のあるセットとして遊ぶことができますよ。
そのため、最初に購入する際には、将来的な追加購入の可能性も考慮し、長く楽しめる基尺を選ぶことが重要です。
それから、積み木単体だけでなく、「玉の道(クーゲルバーン)」などと組み合わせて遊ぶ可能性を考えることも大切です。
玉の道はその名のとおり、ビー玉の道。おうちでピタゴラスイッチのような遊びができるおもちゃです。
例えば、5cm基尺の積み木を選んだ場合は、同じ5cm基尺で作られている「キュボロ」との互換性があるため、積み木と組み合わせてより大規模で複雑なコース作りが楽しめるんですよ。




このように、基尺を統一することで、成長に合わせた遊びの発展が可能になり、より長く積み木を活用できるというメリットがあります。
親も一緒に遊んで楽しめるか
積み木で遊ぶ用になるのは1歳ころからですが、1~2歳の赤ちゃん期は子どもが一人で遊ぶのが難しく、親が積極的に関わる必要があります。そのため、親も楽しめるおもちゃを選ぶことが重要です。
例えば、ネフ社のネフスピールはカラフルでおしゃれなデザインながら創造性を刺激する構造で、大人も一緒に遊びたくなる魅力があります。




また、ジーナ社のベビーキューブは振ると音が鳴る仕掛けがあり、視覚的にも楽しめる虹色のデザインが特徴です。




こうした要素がある積み木は、親子での遊びをより充実させてくれますよ。
収納スペースがあるか
積み木はハマるとどんどん使います。ある程度の量が必要なので、収納スペースを考慮することも大切です。
専用の収納ボックスが付属しているものを選ぶと、片付けが簡単になります。
例えば下の写真は基尺5cmのキュボロと基尺4cmコロロステップアップの大きさの違いですが、キュボロ54個/コロロ32個という違いはありますが、コロロを倍の数にしてもキュボロのほうが大きいです!


サイズが大きすぎると保管場所に困ることがあるため、家庭のスペースに合わせた基尺を選びましょう。
予算内で買えるか
木のおもちゃは、品質や安全性を考えるとどうしても価格が高くなりがちです。
子どものため……と思ってつい予算を多めに割きたくなりますが、すべてが手の届く価格とは限りません。
さらに、見立て遊びを十分に楽しめる年齢になると、「1人の子どもに対して100ピース程度の積み木が必要」で、年齢×100個が理想とも言われています。1



収納スペースと予算におさまる範囲でたくさん揃えたいけど……
同じメーカーの商品であれば、基尺が小さいほど価格は抑えられる傾向にあります。例えば、5cm基尺の積み木よりも4cm基尺の方が手頃な価格で手に入りやすく、3cmの方がリーズナブルです。
とはいえ、一度にすべてを揃える必要はありません。
最初は必要最低限のセットを選び、子どもの成長や遊びの発展に合わせて少しずつ買い足していける積み木を選ぶことで、無理なく長く遊べる環境を整えることができますよ。
基尺別おすすめ積み木メーカー&商品
基尺別に、おすすめ積み木メーカー&商品をまとめました。なお、2.5cmは外しています。
★=その基尺の中でもおすすめの積み木です。
5cm基尺積み木


5cm基尺は1歳頃から楽しめる大きさで、小さな子どもでもしっかりと握ることができます。
単純に積み上げるだけでなく、年齢が上がるにつれて構造物の土台にしたり、玉の道と組み合わせたりと、幅広い遊びに発展する万能サイズです。
キュボロ(クボロ社)


「キュボロ」は5cm基尺の代表的な知育玩具。立方体の各面に溝や穴があり、それを組み合わせることでビー玉が通る道を作ります。
目に見えない内部構造をイメージしながら組み立てる必要があるため、空間認識力や論理的思考力を育むのに最適です。




対象年齢は5歳以上ですが、積み木として積むだけなら1歳からでも楽しめますよ。その場合はビー玉を誤飲する危険があるため、ビー玉だけ別の場所に保管するなどして子どもが触れないようにしておきましょう。


※並行輸入品はもっと安いですが、保証がされないので注意
リグノ★/ネフスピールなど(ネフ社)




スイスのネフ社が手掛ける高品質な積み木シリーズ。
「リグノ」は、立方体に円筒がはめ込まれたユニークなデザインで、積み木としてだけでなく、円筒部分を抜き差しして遊ぶことも可能。指先の器用さを育てる要素も含まれています。


「ネフスピール」は、5cm角の立方体に切込みが入ったリボンのような形状が特徴で、積み方によって多彩な造形が楽しめます。カラフルな色合いも魅力で、視覚的な美しさも兼ね備えています。


小さな大工さん★


「小さな大工さん」は、福岡県の株式会社早田材木店による高精度な積み木シリーズ。
3cm、4cm、4.5cm、5cm基尺の商品がラインナップされており、どの面を合わせてもズレのない高い精度が特徴です。



小さな大工さんは本当に品質が良くて、ぴたっと吸い付く感じがたまりません◎
耐久性も高く、長く愛用できます。
高品質&キュボロの立方体よりお得な値段なので、土台として選ぶのもおすすめですよ。




Mつみき(ムンツ社)
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ドイツ・ムンツ社が製造する積み木で、5cm基尺のシリーズも展開。シンプルな立方体や直方体に加え、円柱などバリエーション豊かな形状が揃っています。
主に保育園や幼稚園で使われているのですが、通販でもあるため(百町森)、ご家庭に取り入れることもできますよ。
4.5cm基尺積み木
4.5cm基尺の積み木も1歳頃から楽しめるサイズで、小さな手でも持ちやすく、安定して積みやすいのが特徴です。
基尺が適度に大きい分、少ないピースでも存在感があり、見立て遊びやごっこ遊びの舞台にもなりやすいというメリットがあります。
ボーネルンドオリジナル積み木★
ボーネルンドで人気のオリジナル積み木です。白木タイプとカラータイプが用意されており、視覚的にも楽しい遊びが可能です。
ボーネルンド人気おもちゃアンケートをとった際にも「見た目が美しい」と人気でした。
白木の積み木はシンプルながら造形遊びに集中しやすく、カラー積み木は色合わせやデザイン遊びも楽しめます。親子でデザインを考えながら積むのもおすすめです。




WAKU-BLOCK(童具館)
童具館の積み木「WAKU-BLOCK」シリーズも4.5cm基尺を採用しています。特に基本となる立方体やレンガ型のピース数が多く、建築遊びやダイナミックな構造物作りに最適です。
また、これまた童具館の人気商品「くむくむ」「クムンダ」と同じ基尺なので、くむくむ・クムンダをすでに持っているご家庭、これから遊びたいご家庭にもぴったり。


4cm基尺積み木


4cm基尺の積み木は、多くの人気メーカーが採用している標準的なサイズで、2歳頃から小学生まで幅広く遊べる万能サイズ。
大きすぎず小さすぎず、精巧な作品作りにもダイナミックな構造物作りにも適しています。
そして、このサイズの商品が一番多いので、見た目や収納、お値段などいろんな要素の中から選びやすいですし、買い足しもしやすいです。
アルビスブラン積み木★
アルビスブランは、スイス製の高品質な積み木ブランド。4cm基尺を採用し、耐久性に優れたカエデとブナ、2種類の木材を使用しているのが特徴です。
わずかに色味の異なる2種類の木材が、ナチュラルな美しさと温かみを演出。手触りも滑らかで、長く愛用できる本格派の積み木です。


小さな大工さん★


「小さな大工さん」は、福岡県の株式会社早田材木店による高精度な積み木シリーズ。3cm、4cm、4.5cm、5cm基尺の商品がラインナップされており、どの面を合わせてもズレのない高い精度が特徴です。
ピタッと吸い付くように積める感覚は圧巻。国内製ならではの丁寧な仕上げと安心感も魅力です。


木製おもちゃのだいわ
木製おもちゃ専門店だいわは、3cm基尺と4cm基尺の積み木を中心に展開しています。
基本的な立方体や直方体のセットに加え、アーチや球など特徴的なパーツが含まれるセットも豊富。
特にバラ売り対応が可能なため、必要な形や数を選んで買い足せる柔軟さが魅力です。
遊び方や作品に合わせて自由にカスタマイズできる点は、大きなメリットですよね。





ちなみに、だいわの積み木収納を持っているのですが、フタを枠にして積み木を遊びやすくできるのでおすすめです♪


↓こちらのBOXを持っています。




BLOCKS(セレクタ社、HABA社)
「BLOCKS」はドイツのセレクタ社が手掛ける4cm基尺の積み木シリーズ。HABA社の積み木も製造しているため、同じ名前で出ています。
セレクタ社のほうはX型なんかも入っていておしゃれに仕上がりますよ。
HABA社のほうは透明ピースや音が鳴るパーツが入ったセットなど、テーマ性のあるセット展開も特徴。外国の美しい街並みを再現できるデザインもあり、積み木としてだけでなく、ごっこ遊びにも活躍します。




子どもの興味や成長に合わせて買い足しやすいシリーズです。




にじのキューブ(グリムス社)
「にじのキューブ」は、ドイツのグリムス社が手がける4cm基尺の美しい積み木セット。
グリムス社の特徴でもある鮮やかなレインボーカラーが魅力で、色の美しさを楽しみながら積んだり並べたりできます。
表面はややぼそぼそ、ザラザラとした手触りで、木の質感を活かしたシンプルなデザイン。滑りにくく積みやすい仕様です。
↓別商品ですが(グリムス「にじのドミノ」)、こんな感じで色がとてもきれいです!




見た目の美しさと遊びやすさを兼ね備え、長く愛用できる積み木として、特に人気の高い商品です。




大サイズもありますよ。


ベビーキューブ/ムルティポ(ジーナ社)




フレーベルの色彩理論に基づいた美しい発色で知られるドイツ・ジーナ社の積み木。4cm基尺を採用し、遊び心あふれる形も揃っています。
特に、皇室の愛子様も幼少期に愛用された「ベビーキューブ」や、階段状の構造が特徴的な「ムルティポ」は、見た目の楽しさだけでなく、創造力や論理的思考力を育む工夫が詰まっています。



ムルティポは90度を利用すれば、ほかの基尺の積み木とも合わせられます。発展的な遊びにどうぞ。








3.5cm基尺積み木


3.5cm基尺は、ややコンパクトなサイズです。子どもの手にもなじみやすく、ある程度細かい造形遊びにも向いています。
また、国産ならではの丁寧な仕上げや、自然素材を活かした積み木が多いのも特徴です。
注意点としては、3.5cmの商品があまりないので、買い足すなら同じものを、という感じになります。
北海道だいちのつみき(ニチガン)★
「北海道だいちのつみき」は、ニチガンが手がける日本製の無塗装積み木。
使用されている木材は、北海道の広大な大地で育った良質な広葉樹。北海道の工場で一つひとつ丁寧に加工されており、天然木ならではの木の香りやあたたかみのある手触りが楽しめます。



国産で高品質ながら、価格も手頃なのが魅力なんですよね……!
ニチガンの積み木はトイザらスなどでも取り扱いがあるため、実際に見て選ぶこともできますよ。


キュビオ(ニック社)
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ドイツ・ニック社の「キュビオ」は、一般的な積み木とはひと味違うジョイントシステムを備えた積み木です。
円柱の直径は3.4cm、立方体の一辺は3.6cmと、基尺に若干のばらつきはあるものの、3.5cm基尺の積み木と相性よく遊べます。



3.5cm基尺と一緒に遊んでいてもズレは気になりません。
最大の特徴は、積み木に開けられた穴にジョイントパーツを差し込んで、パーツ同士をしっかり固定できる点。簡単に崩れることがなく、アーチ状や橋状など、立体的でダイナミックな作品を作ることができます。


積み木遊びに加え、組み立て遊びや構造遊びにも発展させたいご家庭におすすめです。


↓玉転がしができるセットもあり、拡張可能です◎


3.3cm基尺積み木
3.3cm基尺は、比較的小ぶりながら、扱いやすいサイズ感で人気があります。
レンガ型なら2歳からでも遊びやすいです。
フレーベル積み木/ウール・レンガ積み木など(デュシマ社)★
ドイツ・デュシマ社が手がける3.3cm基尺の積み木。3つ並べると約10cmになるよう設計された規則性のある基尺で、並べたり積んだりする際に感覚的な法則性が身につきやすいのが特徴です。
特にレンガ型が豊富で、単純な積み上げ遊びから、家や城のような複雑な構造物まで作りやすいセット構成になっています。



デュシマ社ならではの高い精度で、積みやすさや安定感にも定評がありますよ。
同じくデュシマ社が展開する「ジグザグ」「カーブ」といったバリエーション積み木とも基尺が揃っているため、組み合わせて遊ぶことができます。




また、3.3cm基尺は、ネフ社やキュボロなどの5cm基尺積み木(2つで10cm)とも相性が良く、並べたり高さを合わせたりしやすい点も特徴です。異なるメーカーの積み木でも、基尺が近いことで自然に組み合わせることができるため、遊びの幅が大きく広がりますよ。
このように、遊びの発展性が高く、成長に合わせて買い足していける拡張性が3.3cm基尺の魅力ですね。




3cm基尺積み木


3cm基尺は、コンパクトで扱いやすく、比較的小さなスペースでも遊びやすいサイズ。
特に、手先が器用になり始める4歳頃から、細かい造形遊びや積み方の工夫を楽しめる基尺として人気があります。
テーブル遊びにも適しており、精巧な作品作りに挑戦したい子どもにもぴったりです。
木製おもちゃのだいわ★
木製おもちゃ専門店だいわは、3cm基尺と4cm基尺の積み木を中心に展開しています。
基本的な立方体や直方体のセットに加え、アーチや球など特徴的なパーツが含まれるセットも豊富。
特にバラ売り対応が可能なため、必要な形や数を選んで買い足せる柔軟さが魅力です。
遊び方や作品に合わせて自由にカスタマイズできる点は、大きなメリットですよね。




フレーベルの恩物


フレーベルの恩物は、ドイツの教育学者フリードリッヒ・フレーベルが考案した教育玩具シリーズの一つ。
“遊びながら学ぶ”という教育理念を形にしたもので、積み木としての自由な遊びだけでなく、子どもの観察力や創造力、数学的思考を育てるとして高く評価されています。


番外編
基尺積み木とは異なるカテゴリーですが、創造力を刺激する特別な積み木として、ぜひ検討したい積み木もあります。
魔法の板 カプラ KAPLA


基尺が決まった立方体型の積み木とは異なり、「カプラ」は1:3:15の独自の比率で設計された薄い板状の積み木です。
サイズは0.8×2.4×12cmと細長く、何百枚もの板を使って、壮大な構造物を作ったり、ドミノ倒しをしたりと、自由度の高い遊びが楽しめるのが特徴です。




カプラは4cm基尺の積み木と相性が良いです。


我が家が4cm基尺の積み木を選んだ理由


我が家では、娘が0歳のときに初めての積み木として4cm基尺のものをプレゼントしました。選んだのは、ジーナ社の「ベビーキューブ」とHABA社の「BLOCKS」です。
ベビーキューブは、当時受講していたベネッセの英語教材『Worldwide Kids』に含まれていたもので、これが欲しくて入会した形でしたが……(笑)。※今はもうない教材です。



実際に遊んでみて、4cm基尺の扱いやすさや組み合わせの自由度の高さに魅力を感じました!




選び方としては、まず、基本的な形のパーツが多く、長く遊べそうなもので絞りました。
- デュシマ社(3.3cm)
- 木製おもちゃのだいわ(3cmと4cm)
- HABA社、セレクタ社(4cm)
- 小さな大工さん(4cmが主で3cm、4.5cm、5cmもある)
- 童具館(4.5cm)
この中で4cm基尺を選んだ理由は、大きく4つあります。
- 長く遊べるサイズ感
- 商品展開が豊富でコスパも良い
- ごっこ遊びやストーリー遊びに役立つものが多い
- 玉の道への発展を考えた
長く遊べるサイズ感
実はベネッセの英語教材『Worldwide Kids』で同時にネフ社の積み木「ネフスピール」も届いていました。
ネフスピールは5cm基尺。なので、同じ5cm基尺の積み木と組み合わせる選択肢も検討しました。
ですが、ネフ社の積み木は変わった形状のものが多く単体で高度な積み方や遊びをしていくイメージもあったのと、年齢が上がるにつれて小さな積み木の方が面白くなるという話も聞いていたので、大きな積み木が後々物足りなくなる可能性が気になりました。
それと5cm基尺は1歳児には握って持ちやすいサイズ感ですが、大人目線ではやや大きく感じ、収納面でも不安が残ったんです。
比べると、4cm基尺は大きすぎず小さすぎず、扱いやすいちょうど良いサイズだと実感!
成長してからも細かな作品作りに挑戦できるため、長く活躍できると考えました。
商品展開が豊富でコスパも良い
積み木はたくさん揃えてこそ、ダイナミックな遊びが広がるおもちゃ。
例えば童具館の積み木(3cm・4.5cm基尺)はとても魅力的なんですが、価格面では我が家には少し高価すぎるんですよね……。
その点、4cm基尺の積み木は、品質も十分でありながら比較的手頃な価格でどのメーカーも出しています。



4cmの中でも、高額なアルビスブランは候補から外れちゃいましたが……。
また、多くのメーカーが採用している標準的なサイズなので、後から他社製品と組み合わせる際にも選択肢が豊富。コストを抑えつつ、拡張性も確保できる点は大きなメリットです。
さらに、5cm基尺は1ピースあたりの木材使用量が多くなるため、価格が高くなる傾向にあります。
加えて、大きい積み木は収納スペースを多く必要とするため、限られた収納環境を考えると、4cm基尺のコンパクトさも魅力でした。
ごっこ遊びやストーリー遊びに役立つものが多い
積み木といえば、単純に積んで遊ぶイメージが強いですが、私自身は、積み木の世界に小さな人形や動物を登場させて、お話を作りながら遊ぶような、そんな遊び方も楽しんでほしいと思っていました。
そのためには、単体で完結する積み木よりも、他のおもちゃとも相性の良いサイズ感であることが重要。4cm基尺なら、そうした私の理想にぴったりでした。
特に惹かれたのが、マジックウッド社の「ツリーブロックス」。これは2cm刻みのサイズ展開で、4cm基尺の積み木とも無理なく組み合わせられます。
自然素材そのままの風合いも素敵で、森の中の世界を作って動物たちを遊ばせる……そんなシーンを思い浮かべるだけで、「絶対これで遊ばせたい!」という気持ちになりました。




さらに、グリムス社のカラフルな積み木も4cm基尺なので、色鮮やかなファンタジーの世界を作るのにもぴったり。
同じくグリムス社と並んで人気のあるグラパット社の小さな人形たち(ニンス)も、4cm基尺の積み木に馴染むサイズ感。積み木を背景や舞台に見立てて、人形たちが物語を繰り広げる姿を想像するだけで、私までワクワクしてしまいます。
加えて、もし男の子が生まれたら、きっとミニカーで遊ぶ日もくるはず。
トミカの1台はだいたい8cm程度。4cm基尺の積み木なら、レンガのように並べて道路や駐車場を作るにもぴったりです。




積み木は男の子にも女の子にも寄り添えるおもちゃですが、4cm基尺なら、幅広い遊びに対応できると感じました。
玉の道への発展を考えた
積み木遊びだけでなく、将来的には玉の道も楽しませたいという思いがありました。
いわゆるビー玉転がしセット。積み木に溝や穴が加工されており、コースを自由に設計できます。
ピタゴラスイッチのような仕掛けを自分で作りながら、重力や速度の感覚を自然に学ぶことができる知育玩具としても人気。
HABA社の4cm基尺の積み木は、組み立てクーゲルバーンやスカリーノといった同じ基尺の玉の道と相性抜群。
積み木で土台や道を作りながら、ビー玉が転がる仕掛けを組み立てることで、構造を考える力や試行錯誤する力を育めます。
親としても、ごっこ遊びを卒業した後に、単なる積み木以上の楽しみ方を提案できる点が魅力でした。小学生くらいだと挑戦してみたいと思う子も多そうですよね。




さらに、だいわや小さな大工さんでは4cm基尺の積み木が1ピースから購入できるので、将来的に追加購入や買い足しの選択肢が豊富。



装飾用のパーツもあって、組み立てるのが楽しくなりますよ♪
特定メーカーに縛られず、必要に応じて買い足せる柔軟さも、4cm基尺を選ぶ決め手のひとつです。
結局のところ、「いつかは玉の道」というシンプルな理由が、4cm基尺選びの最大の決め手だったのかもしれません……(笑)。
組み立てクーゲルバーンやスカリーノと組み合わせれば、親子でピタゴラスイッチのような遊びも楽しめる。そう思うと、やっぱり4cm基尺は我が家にとって最適な選択でした!


積み木の基尺おすすめ|まとめ


今回は、積み木の「基尺」という積み木選びには欠かせない重要なポイントについてご紹介しました。
基尺によって積み木のサイズ感や遊びやすさは大きく変わります。さらに、他の積み木やおもちゃとの互換性や、成長に合わせた遊びの発展性にも大きく関わるため、最初に意識しておくことで、長く楽しめる積み木選びにつながります。



我が家では、4cm基尺の積み木を選びましたが、実際に遊んでみて、手に馴染むサイズ感や、後から他のおもちゃと組み合わせる楽しさを実感しました。
4cm基尺は多くのメーカーが採用しており、国内外問わず選択肢が豊富。価格帯も幅広く、必要に応じて少しずつ買い足せるのも嬉しいポイントです。
もちろん、3cmや5cm基尺にもそれぞれ魅力があり、どの基尺の積み木も子どもの年齢や遊び方に合えば、きっと長く愛される存在になるでしょう。
正直なところ、気になる積み木は全部試したいと思うほど、それぞれの基尺に魅力があります。どの基尺にするか迷う時間も、積み木選びの楽しみのひとつだと思います。
大切なのは、お子さんの成長やご家庭の遊び方に合った基尺を選ぶこと。そして、「長く遊んでもらえるかな」「他のおもちゃと組み合わせて広がるかな」という視点を持って選ぶことで、より創造的で豊かな積み木遊びが実現します。
これから積み木を購入する方は、ぜひ「基尺」に注目して、お子さんにぴったりの積み木を選んでみてください。基尺を意識した選び方で、積み木の世界がもっと広がりますよ♪
基尺別おすすめ積み木メーカー&商品をもう一度見る














↓柔らかい大きい積み木も本格的な積み木遊びに入る前におすすめのおもちゃ。安全に遊ばせたい方は要チェックです。


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