キュボロ、どれを買えばいい? 初めてにぴったりのセットを選びたい方へ。
「キュボロっていろんな種類があるけど、どれを買えばいいの?」
「50ピースも本当に必要なの? 最初からそんなにいらない気もする」
そんなふうに迷っている方、きっと多いと思います。
なにせキュボロは安いおもちゃじゃないから、最初のセット選びは慎重になりますよね。
実際に我が家でも、最初のセット選びにすごく悩みました。
だからこそ、これからキュボロを始めたいご家庭に向けて、わが家の経験をもとに「どのセットがどんな子に合っているか」「遊びやすさやコスパはどうか」などをわかりやすくまとめてみました。

この記事を読めば、きっとお子さんにぴったりな“はじめてのキュボロ”が見つかるはずです◎
それでは早速、キュボロの種類や違いから見ていきましょう!
キュボロ選びのお悩み解決記事


キュボロとは?遊び方をざっくり解説


まずは、初めて知る人向けに簡単にキュボロの特徴をおさらいしておきましょう。
キュボロは、1985年にスイスで生まれた木製のスロープトイ。
一辺が5cmの立方体(キューブ)に溝や穴があいていて、それを組み合わせてビー玉のコースを自分で作っていくおもちゃです。
最大の特徴は、なんといっても“見えないルート”を作れること!
外から見える表面の道だけでなく、ブロックの内側にある穴をつなげてビー玉が中を通るようなコースを組めるんです。
この「どこから玉が出てくるの!?」「今のコース、どうなってたの!?」という驚きが、子どもにウケる秘密。ビー玉が思いがけない場所からひょっこり出てきた瞬間、びっくりしますよね。




でも実は、キュボロの本当の醍醐味は「コースを完成させるまでの試行錯誤」そのもの。
ブロックの向きやつなぎ方を考えて、うまく転がるように組み立てる工程が、空間認識力(立体をイメージする力)や想像力、そして集中力を自然と育ててくれるんです。
難易度は少し高めなので、対象年齢はだいたい3歳〜(ジュニア)または5歳〜(スタンダード)。
小さい子にはわかりやすいパーツ構成の「ジュニア」、5歳以上のお子さんにはより本格的な「スタンダード」がおすすめです。
将棋の藤井聡太棋士とのエピソード
ちなみに、将棋の藤井聡太棋士が3歳からキュボロで遊んでいたことでも話題になりました。
デビュー後も「息抜きはキュボロ」と語るほどのファンだそうで、一時は知育に関心のあるご家庭を中心に品薄になるほどの人気になっています。
藤井さんといえば、詰将棋の読みの速さと深さ、そして瞬時のひらめき=“直感力”の強さが大きな武器。その直感力には、かの羽生善治さんも驚いたほどだそうです。
実はその「直感力」、幼少期に積み木遊び=キュボロを通して鍛えられていたのでは? と考えられているんです1。
見えないビー玉の通り道を頭の中でイメージして、立体的に組み上げる遊びは、まさに将棋の“先を読む力”と通じる部分があるのかもしれません。



「うちの子にも、そんな思考力やひらめきが育つかも……!」そんな期待から、キュボロに興味を持つママが増えているのも納得です◎
キュボロ基本セットの選び方とタイミング


では、キュボロの全体像を整理しましょう。
キュボロにはいろいろな種類がありますが、まず最初に知っておきたいのは、「基本セット」と「補充セット(追加セット)」の2タイプに分かれているということ。
遊びはじめるには、まず「基本セット」からスタートする必要があります!
補充セットだけでは遊べないので、最初にどの基本セットを選ぶかがとっても大事◎
基本セットは「スタンダード」と「ジュニア」の2タイプ
キュボロの基本セットは、年齢や遊び方のレベルに応じて
- スタンダード(標準タイプ)
- ジュニア(幼児向け)
の2種類があります。
どちらもビー玉を転がしてコースを作る点は同じですが、パーツの構成や難易度がまったく違うんです。
タイプ | 特徴 | 対象年齢 |
---|---|---|
スタンダード ※16、32、50の3種類 | 穴をつなげて見えない道を作るパーツが多く、立体的なコースづくりがメイン 試行錯誤&集中力が求められる | 5歳〜 |
ジュニア | レールやスロープなど、玉の動きが見えるパーツが多く、直感的に遊びやすい 初めてのキュボロにぴったり | 3歳〜 |
スタンダードは「見えない通路=穴つなぎ」がメインのパーツ構成になっていて、少し難易度が高め。
玉の動きが見えにくい分、想像力や空間認識力が必要になるため、対象年齢は5歳以上が目安とされています。
一方で、ジュニアはレールやスロープなど“見える動き”が中心の設計なので、直感的に遊びやすく、3歳ごろから無理なくチャレンジできる内容になっています。
ちなみに、よく知られているように、藤井聡太さんが3歳から遊んでいたのはスタンダードの方。そのエピソードから、「うちの子にも早くスタンダードを!」と考える方もいらっしゃいます。
ですが、スタンダードは単に「積む・転がす」だけでなく、手先の器用さ・集中力・想像力・空間認識力など、複数の力が相互に働くおもちゃ。
ある程度そういった力が育ってきたタイミングで触れたほうが、子ども自身も「楽しい!」と感じやすく、スムーズに遊びが広がっていきます。



藤井さんは「木のおもちゃカルテット」さんで購入されたそうで、幼少期から他の木のおもちゃにもたくさん触れていたとのこと。
つまり、キュボロにハマる土台となる遊びの経験や、感覚的な積み木の理解があったということなんですね。
もし、それまでピカピカ・ガチャガチャしたにぎやかなおもちゃでしか遊んでこなかったお子さんに、いきなりキュボロを「知育に良いから」と渡しても、なかなかうまく遊べないというのは、自然なこと。
ですので、最初の一歩としては、ジュニアで感覚的に遊びを楽しむ経験を重ねてから、スタンダードにステップアップする流れがおすすめです◎
キュボロ基本セット一覧
種類 | キュボロ スタンダード 16![]() ![]() | キュボロ スタンダード 32![]() ![]() | キュボロ スタンダード 50![]() ![]() | キュボロ ジュニア![]() ![]() |
---|---|---|---|---|
ピース数 | 16ピース パーツ13種 | 32ピース パーツ13種 | 50ピース パーツ13種 | 40ピース パーツ22種 |
対象年齢 | 5歳~ | 5歳~ | 5歳~ | 3歳~ |
定価(税込) | 25,300円~ | 50,600円 | 68,200円 | 52,800円 |
特徴 | 一番小さい基本セット お試しや入門に | スタンダードな構成でひととおり面白さを味わえる バランスが良いパーツ構成 | コース作りの自由度が高く達成感が得られる 土台パーツが多い | レールなど玉の動きが見えるパーツが中心 小さい子向けの初心者向けセット |
商品リンク | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo |
初心者におすすめなのはどれ?初めてのキュボロ選びガイド
前の章でも紹介したように、キュボロの基本セット「スタンダード」には、16・32・50の3タイプがあります。
この数字は中に入っているパーツの数を表していて、当然ながら数字が大きくなるほど内容もボリュームアップします。
ここでは価格・内容・パーツの比率を比較しながら、どのセットが初心者にぴったりなのかを見ていきます!
スタンダードの価格比較|コスパが良いのはどれ?
まずは、1パーツあたりの価格で比べてみましょう。
セット名 | ピース数 | 定価(税込) | 1パーツあたり |
---|---|---|---|
キュボロ スタンダード 16 | 16ピース パーツ13種 | 25,300円~ | 約1,581円 |
キュボロ スタンダード 32 | 32ピース パーツ13種 | 50,600円 | 約1,581円 |
キュボロ スタンダード 50 | 50ピース パーツ13種 | 68,200円 | 1,364円 |
この中で一番コスパがいいのが1パーツあたり
1,364円のスタンダード50。16と32の1パーツあたりの価格差は200円以上もあるので、コスパで選ぶと実は選択肢から外れちゃうんですよね……。
パーツ構成を比較|土台パーツの多さに注目
次に、中に入っているパーツの内訳を見てみましょう。
セット名 | 総ピース数 | 溝あり・トンネル系 | 溝なしパーツ ※土台パーツ |
---|---|---|---|
キュボロ スタンダード 16 | 16ピース | 15ピース | 1ピース |
キュボロ スタンダード 32 | 32ピース | 24ピース | 6ピース |
キュボロ スタンダード 50 | 50ピース | 31ピース | 19ピース |






★=上面にストレートの溝、中央にトンネルに変更
なんとスタンダード50では19個もの土台パーツが入っていて、全体の約4割を占めているんです!
つまり、パーツ数が多い=長いビー玉コースが作れる、というわけではありません。
キュボロは「玉の塔」とも呼ばれるように、高さを出すことでコースを成立させる立体的なおもちゃ。そのため、セットが大きくなるほど、構造を支える土台パーツの割合が増える傾向にあるんです。



詳しくは後述しますが、土台は他の5cm基尺の積み木でも補えますし、溝あり・トンネル系が多い方がいろんなコースが作れておすすめではあります。
「スタンダード32」がバランス最強
コスパ・パーツ数・遊びの広がりで一番人気
パーツ数・価格・内容のバランスを総合的に見ると、はじめてのキュボロには「スタンダード32」がいちばんちょうどいい! という結論に落ち着きます。
というのも、
- 溝あり・トンネル系のパーツが十分に入っている
- 土台もそこそこあるので高さも出せる
- コスパもまずまず
楽天など通販の口コミでも、「最初は32で十分だった」「子どもがちょうどハマった!」という声が多数。
50と比べるとスロープパーツの数はたった7個しか違わないのに、価格は約2万円近く安いんです。
8割がスロープ系パーツなので、しっかり長いコースも作れますよ◎
「でも、32だと土台パーツが少ないんじゃ?」と思った方、ご安心を!
実はキュボロのブロックは、一辺5cmの立方体で、一般的な積み木と同じサイズ。なので、おうちにある積み木を土台として代用することができるんです!
たとえば、
- ネフスピール
- リグノ
- 小さな大工さん(5cmシリーズ)
など、人気の積み木とサイズがぴったり!




わが家でも、持っていたネフスピールやリグノを土台にして、かなり高さのある「玉の塔」が作れました♪







ネフ社の積み木はまた別の楽しみがあるので、両方持っておいて損はないですよ!
つまり、スタンダード32で本体コストを抑えつつ、お手持ちの積み木で補強すれば、50に近い遊び方もできるんです。
これはぜひ覚えておきたい裏技!
まずはおうちにある積み木をチェックしてみて、使えそうなものがあれば活用してみてくださいね◎
スタンダード32+積み木の合わせ技で、コスパも遊びの幅も大満足なスタートが切れますよ♪
まずおすすめの基本セット


「スタンダード16」は安いが落とし穴がある


安さで選ぶと後悔する?
スタンダード16は、価格も手頃でコンパクトなため、まずはお試しに、と選ばれることが多いセットです。
ただし、先ほどの比較でもお伝えしたように、1パーツあたりの価格は割高。
そして実際の口コミを見てみると、
という後悔の声もちらほら見られます。
というのも、16ピースだと組み合わせのパターンが限られてしまい、どうしても遊びの幅が狭くなりがちなんです。
「せっかく買ったのに、すぐ飽きてしまった」という事態は避けたいですよね。
もちろん、最初の一歩として選ぶのはアリですが、長くじっくり遊びたいなら、やっぱりもう少しボリュームのあるセットを選ぶのがおすすめです◎


とはいえ、「それなら思い切って一番大きいスタンダード50を選べば安心?」と思う方もいるかもしれません。
確かにパーツ数は多くて迫力もありますが、実はここにもちょっとした落とし穴が(汗)。
次に、スタンダード50が初心者にはややおすすめしづらい理由について詳しく見ていきます!
「スタンダード50」は贅沢すぎ?おすすめしづらい理由


買って損ではないが、初回にはハードルが高い
スタンダード50は、キュボロ基本セットの中で最もパーツ数が多く、見た目にも豪華なセットです。
もちろん「たくさんパーツが欲しい!」という方には魅力的。
ですが、じつは初心者には少しハードルが高い選択肢かもしれません。
まずネックになるのが、価格が68,200円とかなり高額であること。キュボロが高いのには理由があるのですが……。


さらに、先ほどの比較でも触れた通り、パーツの約4割が溝なしパーツ(土台)。構造を支えるために必要なものとはいえ、実際にコースを作るスロープ系パーツは思ったほど多くないんです。





最初に選ぶには土台がやや過剰気味な気が……。
そのため、コスパの面でも少し割高感があるというのが正直なところ。
うちの子は積み木で遊んできてキュボロも割といい感じで作れていましたが、初心者さんが最初に選ぶにはやや過剰気味かもしれません。


なので、おすすめとしてはやっぱりスタンダード32。
慣れてくると高い塔に挑戦したくなると思いますが、キュボロのブロックは一辺5cmの立方体なので、おうちにある5cm基尺の積み木(ネフスピールやリグノ、小さな大工さん5cmなど)で土台を代用することが可能なんです。


これなら、スタンダード32のスロープ重視の構成でしっかり遊びつつ、高さも出せるといういいとこ取りができます◎
また土台パーツのみが入った「キュボロ キューブ」という追加セットを後から買い足すこともできます。


つまり、最初は32でスタートし、足りないと感じた部分だけ追加するという方法が、コスト面でも遊びやすさの面でもいちばん無理のない選び方かもしれませんね♪



基尺5cmなら、個人的には「小さな大工さん」の5cm(50mm)がとてもおすすめ。手に取ってみると、ほれぼれしてしまう滑らかさです!
「キュボロ キューブ」の倍数入って4,000円安いのもうれしいですよね。


まずおすすめの基本セット


キュボロ補充セットの選び方とタイミング
キュボロには、基本セットのほかに「追加セット(補充セット)」と呼ばれる10種類のセットがあります。
この補充セットには基本セットには入っていないような特殊なパーツが多数含まれていて、遊びの幅をグッと広げてくれるのが魅力です。
とはいえ、補充セットはあくまで基本セットを持っていることが前提。
というのも、補充セットに含まれるパーツは個性が強く、それ単体では自由度のあるコースを作るのが難しいからです。
遊びやすさ・組み立てやすさの土台となる基本パーツがあってこそ、補充パーツの面白さが生きてくるんですね。
補充セットは大きく分けて2タイプ
補充セットは、主に以下の2つのタイプに分かれます。
- トンネル
- プロ
- キューブ
- サブ
- スピード
- トリック
- デュオ
- キック
- ジャンプ
- マグネット
どちらを選ぶかは、お子さんの遊び方やキュボロに慣れてきた度合いによって変わります。
基本セットだけでは物足りなくなってきたなと感じたら、ぜひ買い足しを検討してみてください♪
キュボロ補充セット一覧
セット名 | 定価(税込) | 特徴 |
---|---|---|
キュボロ スピード | 38,500円 | 坂道トンネルでビー玉のスピードを加速させる仕掛け |
キュボロ トリック | 38,500円 | 分かれ道や方向転換パーツでビー玉の動きを意外な方向に変える |
キュボロ トンネル | 38,500円 | カーブトンネルが多く、見えないトンネルを作るのに便利 |
キュボロ プロ | 38,500円 | 裏面にも溝があったり、上級者向けの特殊な溝入りブロック |
キュボロ デュオ | 38,500円 | 並走や分岐が可能で、2つのビー玉で競争コースが作れる |
キュボロ キューブ | 22,000円 | コースの土台に使うシンプルなキューブセット |
キュボロ キック | 38,500円 | 振り子の力でビー玉を上の階へ蹴り上げる |
キュボロ ジャンプ | 25,300円 | 特殊なゴムでビー玉がジャンプする |
キュボロ サブ | 25,300円 | 通常の半分の高さのパーツセットで裏面にも溝があるので、立体交差もできる |
キュボロ マグネット | 34,100円 | 磁石の力で土台がなくても橋が渡せるコースが作れる |
おすすめの補充セット①:「サブ」はとにかく万能
おすすめのひとつは「キュボロ サブ」。
キュボロジュニアに含まれているような高さ半分(2.5cm)のピースがセットになっていて、コースの自由度が一気にアップします。
特に嬉しいのは、ほとんどのピースに裏面にも溝が掘ってある点。
- 半分サイズとしてそのまま使っても良し
- 2つ組み合わせて1個分のブロックとして使っても良し
- 表と裏で違う溝パターンを選べて、使い方のバリエーションが豊富!
この「溝と溝を組み合わせてトンネルを作る」楽しさが、キュボロらしさをより深く味わえるポイントでもあります。
ステップアップして、もっと自由なコースを作りたいというときにぴったりの追加セットです。


おすすめの補充セット②:「トンネル」で立体迷路を極める
もうひとつの注目は「キュボロ トンネル」。
一見、基本セットの延長のように見えますが、実はトンネル内の水平方向転換や、交差点のような構造が加わり、キュボロの迷路感をさらに強化できるセットなんです。
通常、基本セットではトンネルを曲げようとすると下方向にカーブしてしまい、玉が外に出てしまいます。
でもこのトンネルセットには、トンネル内でそのまま方向転換できる特殊パーツが入っていて、ビー玉が見えないまま中をぐるぐる回るようなコースが作れるんです!
キュボロの「見えない道を想像してつなげる」楽しさを、最大限に引き出してくれるセットですよ◎


キュボロのよくある疑問
キュボロのよくある疑問をまとめました。
キュボロどれがいい?|まとめ
キュボロにはたくさんの種類があるので、最初はどれを選べばいいの? と迷ってしまいますよね。
でも、今回ご紹介したように、
- スタンダードかジュニアかは、お子さんの年齢と発達に合わせて(小さい子にはわかりやすいパーツ構成の「ジュニア」、5歳以上のお子さんにはより本格的な「スタンダード」がおすすめ)
- スタンダードの中でも、最初は「スタンダード32」がコスパも内容も◎
- 足りないと感じたら、後から補充セットで広げていける
という流れで選べば、きっとご家庭にぴったりのはじめてのキュボロが見つかるはずです♪
高価なおもちゃだからこそ、じっくり選んで、長く楽しめるものを。
そして、ただの積み木遊びにとどまらず、想像力・集中力・空間認識力まで育ててくれるキュボロは、本当に価値ある知育玩具です。
お子さんの「考える力」を楽しみながら育ててくれるキュボロ。
あなたのおうちにも、ぴったりのセットが見つかりますように◎
4歳以下のお子さん&積み木慣れしていない子に


まずおすすめの基本セット


キュボロ選びのお悩み解決記事


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